GLOSSARY
スリッページ
スリッページとは、注文時に想定した価格と、実際に約定した価格のずれのことである。相場の急変時や流動性の薄い時間帯に大きくなりやすいとされる。成行注文で発生しやすく、逆指値の損切りでも滑ることがある。
たとえば100円で損切りの逆指値を置いても、急落時に99円や98円で約定すれば、1〜2円分のずれが生じる。数量が多ければ、その差はそのまま損失額の増加になる。ずれは約定後にしか分からない。
実務では、実際の損失は想定よりやや大きくなりうる前提で、損切り幅と数量を設計する。許容損失から数量を逆算するときにスリッページ分をあらかじめ見込んでおけば、1回のリスクが設計値を超えにくくなる。
よくある誤解は、逆指値なら指定価格で必ず約定するという考え方である。逆指値は発注のきっかけとなる価格を指定するもので、約定価格までは保証しない。成行と逆指値のこの性質は、注文方法の違いとして押さえておく。