指標 /ATR /ボラティリティ
ATR(ボラティリティ)
ATR=平均True Range。値動きの「幅」を数値化する指標。方向は示さない。測るのは変動の大きさだけ。損切り幅、ポジションサイズ、その設計に効く。
TICKR編集部
アナリスト
更新 2026.06 読了 6分
01 — ATRの基本
ATR=Average True Range。J・ワイルダーが考案したボラティリティ指標。測るのは値動きの「幅」だけ。上か下かは示さない。核心はTrue Range——前日終値からのギャップを含めた実質的な変動幅。その14期間平均がATR。
使いどころはリスク管理。損切りをATRの倍数で置けばノイズに刈られにくい。ボラが高いほどロットを絞り、リスクを一定化。エントリー判断には方向系の指標を別途併用する。
POINT ATRの主役はエントリーではなくリスク管理。損切り幅とロット計算に組み込むと再現性が上がる。
注意 ATRは絶対値。価格水準の違う銘柄を素のATRで比べても意味がない。価格比(ATR/価格)で正規化する。
用語 True Range=当日の値幅・前日終値からの上ギャップ・下ギャップのうち最大値。窓を含めた実質変動幅。
計算式 — FORMULA
ATR = True Range の平均(標準は14期間)
True Range = max(当日高値−当日安値, |当日高値−前日終値|, |当日安値−前日終値|)。ギャップを含めた実質的な変動幅を取る。
02 — 使い方の3ステップ
1
水準を読む
ATRが大きい=値動きが激しい局面、小さい=凪。価格に対する比率で見ると銘柄間で比較できる。まず現在のボラ水準を把握。
2
損切り幅に使う
損切りをATRの倍数で置く。例:エントリーから2×ATR下に逆指値。ノイズに刈られにくく、ボラに応じて自動で広狭が調整される。
3
サイズを調整
ボラが高いほどポジションを小さく。1トレードの許容損失額 ÷(ATR×倍数)でロット算出。リスクを一定に保つ設計。
03 — 他のボラ指標と比較
指標測るもの方向性特徴
ATR変動幅(絶対値)なしギャップ含む実質幅。損切り設計向き
標準偏差終値のばらつきなし統計的分散。ボリンジャーの基礎
ボリンジャーバンド平均±σの帯幅なし視覚的に拡縮を表示
ヒストリカルボラ収益率の年率変動なしオプション評価で使う
04 — よくある質問
ATRで売買タイミングは分かる?
分からない。ATRは変動の大きさだけを示し、上下の方向は示さない。トレンド指標やオシレーターと組み合わせて使う。
標準の期間14は変えるべき?
短くすると反応が速くノイズも増える、長くすると滑らかだが遅れる。標準14が無難。短期売買では7前後に短縮する例もある。
まとめ — KEY TAKEAWAYS
✓ATR=True Range の平均(標準14期間)
✓方向ではなく変動幅だけを測る
✓損切り幅とポジションサイズ設計の基準
A. DISPLAY — ADSENSE